• お菓子と栄養教育で栄養改善@カンボジア

    今年度、KDDI財団様から助成金をいただき、小学校の低学年に向けて、ICTを使った栄養授業を行っています。

    低学年向けには、これまで何度か授業したこともあったのですが、反応が薄く、アプローチが難しいなと思っていました。そこで、助成金の助けを借りて、プロジェクターなど購入して、ビデオを交えながらの授業をすることに。まずは私たち自身が、ワクワクするような取り組みです。

    反応は上々。映像や音を使った授業はまだ公立の学校ではほとんどなく、珍しさもあってか、教室に入ってきたときはざわざわしているちびっ子たちも、ひとたび授業が始まると集中モードです。

    手洗いの授業では、絵の具を石鹸に見立てて、石鹸が手に広がっていく様子を示した映像を見せます。映像を見ているうちに、みんな自然と一緒に手を合わせて、洗い残しなく洗えるように練習を始めます。

     

    こちらの食事マナーを学ぶ授業では、事前に食事している様子のビデオを撮影、悪いマナーといいマナーを比較しました。

    小さいときの学びは特に、「勉強した!」と思わせるよりも、「面白かった!」と印象に残すことが大切だと感じますので、これまでの子どもたちの反応に、手ごたえを感じます。

     

    学校は12月下旬から1月上旬まで、年度末のお休みです。年度が明けたら、また、子どもたちと一緒にICTを使った授業をすることを楽しみにしています。今は、次の学期に向けた教材作りに励んでいます。

     

    長きにわたって対面授業が中止された年度前半には、準備していた学校での授業ができなくなりましたが、せっかくのICTということで、オンライン授業をやってみたり、ビデオ教材を作ってみたり、私たちにとっても、新しい取り組みを始めることもできました。

    今では、販売しているおやつにも、栄養授業のQRコードを貼り付けています。保護者と子どもたちが一緒にビデオをみて、栄養授業がどんどん広がっていけばいいなと期待しています。