• お菓子と栄養教育で栄養改善@カンボジア

    2月から3月にかけて、日本から大学生の奥山莉紗子さんが、インターンをしにきてくれました。

    滞在期間中、私たちのお菓子のお届け先である学校の子どもたちや先生、NOM POPOKのスッタフにもいろんな形で栄養教育をしてくれました。莉紗子さんから、栄養についてたくさん教わったカンボジア人スタッフが、「次は自分の出身小学校で栄養教育したい!校長先生に話しておくから」と言い出すほど。小学校の先生たちからは、「次はいつくるの?もっと教えてほしいことがあるのに」とラブコール。

    3週間という短い滞在でしたが、たくさんの人に笑顔と知識を残してくれた莉紗子さんが、このたび、POPOK滞在を振り返り、ブログを書いてくれましたので、写真と共に投稿させていただきます!

     

    莉紗子さん、とってもお世話になりました。これから管理栄養士と教員免許の勉強で忙しくなると思いますが、頑張ってくださいね。NOM POPOKのみんなで応援しています。そしてまた、カンボジアに遊びにきてください。

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    3週間のインターンで学んだこと

    2月21日から3月13日の約3週間、NomPoPokさんでインターンをさせていただいた奥山莉紗子です。

    私は現在、管理栄養士の資格を取得するために大学に通っています。また、同時に栄養教諭も目指しているため、教員免許の資格を取得するために勉強しています。NomPoPokさんのインターンの存在を知ったのは、大学の先生に勧められたことがきっかけでした。私はそれまで、日本の小学生や幼稚園に栄養教育をすることが何回かあり、子供に栄養教育をすることが好きでした。また、大学の先生などの講話から、発展途上国の食事環境等にとても興味がありました。このことから、私はNomPoPokさんでインターンをすることを決めました。

    実際にカンボジアに来て栄養教育をして学んだことは、書ききれないくらい沢山あります。そのため、特に印象に残った3つを紹介します。

    1つ目は、児童の体格についてです。児童の身長と体重は、私が想像していたよりも低く、軽かったです。また、身体測定の様子から、児童にとって自分の身長や体重に関する認識が薄いように思いました。身長や体重を数値として捉えていて、自分は身長が低いのかどうかや、体重が軽いのかどうか、といった考えはあまりないように感じました。自分の体格を理解することは、自分の食生活を見直すきっかけになります。そのため、児童が自分の体格について理解することがどれだけ大切かということを学ぶことが出来ました。NomPoPokさんでは、児童に体格を理解してもらうために、イラストを使って表し、それを児童たちにフィードバックしていました。その方法は、とても興味をひきやすく、字を読むことが難しい児童に理解できるものであると感じました。

    2つめは、児童の食環境についてです。カンボジアの学校は、午前と午後の2部制で、昼食は売店で買って食べている児童が多いです。実際にその売店を見学させてもらったのですが、スナック菓子や揚げ物、甘いジュースなどがほとんどで、児童の体の成長にとって良いものとは言えませんでした。しかし、その売店に売っているもので食事を済ませる必要がある児童がほとんどです。そのため、売店の販売者の方や教職員、児童にとって最も身近な存在である保護者にも栄養教育が必要だなと感じました。一方で、学校の先生の中には栄養等に関心や理解のある先生方もいて、とても頼もしいと感じたし、今後の栄養教育の可能性も感じました。

    3つ目は、栄養教育についてです。今回カンボジアの児童に栄養教育をして、少しでも食事に興味を持ってもらいたいと思っていました。栄養教育をする上で大変だったことは、食事の形態が日本と全く違うことです。日本では、主食、主菜、副菜といった1品ずつの料理になります。しかし、カンボジアでは、主食も主菜も副菜も一緒になった1品料理が多いので、今まで大学で学んできた食事の基本を使用することが出来ませんでした。また、日本の児童にとっては、給食といった身近なお手本がありますが、カンボジアでは給食の制度がありません。今まで大学で学んできたことをどのようにカンボジアの食生活で対応させるかを考えるのが大変でした。ですが、どうすれば児童理解しやすいかを考えることはとてもやりがいがありました。また、栄養教育の楽しさもとても感じました。実際に栄養教育をしてみて、児童の反応の大きさに驚きました。はてなボックスで野菜を当てるゲームをしたのですが、児童がみんな意欲的に参加してくれて、やっていてとても楽しかったです。

    今回のインターンは、自分の自信つながるものでもあったし、もっと勉強をしなければならないといった勉強の意欲を刺激するものでもありました。また、私はカンボジアに来てみて、カンボジアが大好きになりました。新鮮でおいしい野菜や果物、それで作られた料理、またカンボジア人の温かさにとても感動しました。今回のカンボジアでの経験で得たものが沢山あります。ですが、それ以上にカンボジアでやりたいことを沢山見つけることができました。今回の私のインターンは3週間で終わってしまいましたが、また絶対にカンボジアに来たいと強く感じています。もし、NomPoPokさんのインターンを迷っている人がいたら、私はぜひ勧めたいと思っています。そのくらい、この3週間は私にとって貴重で大きな経験になりました。