• お菓子と栄養教育で栄養改善@カンボジア

    今日は、この半年ほど取り組んできたプロジェクトについてお話ししたいと思います。

     

    愛知県安城市にあるさくら学園 安城生活福祉高等専修学校のパティシエ科の学生さんたちと一緒に、新しいお菓子を作るというプロジェクトです。カンボジアで入手可能な食材を紹介したり、私たちがこれまでに感じたカンボジアの子どもの好みなどを話しあったり、カンボジアの食材に近いものをネットで調達してもらったり、遠隔ですが何度かやりとりしながら、学校の授業での試作を経て、商品を提案してもらいました。

     

    全く新しい商品を生むのではなく、今ある商品のレシピ改良ということにして、米粉蒸しパンのかぼちゃ味とバナナ味を新たに作ってもらいました。高校生たちにも試行錯誤してもらいましたが、やはり日本でのレシピはそのまま使えず(食材もそうですが、機材の違いもあると思います。学校の機材の方がずっと高性能のようでしたので…)、こちらでも何度か手を加えて完成しました!

    (この顔つきパッケージは、他の商品でも使わせてもらっています!)

     

    レシピ完成後の1月末(まだあの頃は学校も開いていました…)には、カンボジアの子どもたちと試食会をして、味や食感についてのアンケートにも答えてもらいました。子どもたちの反応は概ね良く、低学年のクラスでは、動物の顔が書かれたパッケージに歓声が上がっていました。

    先週、オンラインで高校と繋いで、試食会の様子を報告しました。

     

     

    高校生からは、「最初はカンボジアの子たちの食生活や味の好みについて全然知らなかったが、少しずつ勉強して、最後は子どもが喜んでくれるお菓子ができてよかった」「(その土地の人々の)好みに合わせて作っていかなければならないことがわかって、勉強になった」「蒸しパンだけでなく、クッキーなど、他にも喜んでもらえるものを作ってみたい」などの感想や意見が上がっていました。

     

    私たちも、みんなとやりとりする過程で、人気の果物について考えたり、食感について再考したり、良い機会となりました。また、パティシエ科の先生方には商品へのアドバイスだけでなく、機材の相談にも乗っていただき、本当に感謝しています。さくら学園の皆さま、ありがとうございました!