• お菓子と栄養教育で栄養改善@カンボジア

    怒涛の3か月でした。新年以来ブログも更新できないままに、もう3月が終わりそうです。

     

    今日は、昨年の9月から地道に作業を続けている、栄養教育教材のお話をしたいと思います。これまで、いろんな方の協力を受けながら、食育絵本やえいようの歌など、クメール語での栄養教材を作ってきましたが、いま取り組んでいるのは、食育かるた。

     

    クメール語の子音33文字から始まる読み札と、絵札のセットを作成中です。読み札の内容は、もちろんすべて、食生活、栄養、健康に関するもの。

     

    子音によっては、冒頭に持ってくるのが難しい言葉があったりして、スタッフと共に、悩みながら作成しました。まずは、必ず読み札に使いたいメッセージを書き出し、できるだけ異なる子音から始められるようにクメール語文に翻訳。まだ使っていない子音から始まる単語で、栄養や食べ物に関する文字をピックアップして、新たなメッセージを作成する、と言う流れ。内容の重複を避けるために、一度作ったメッセージを、別の子音で始まる文に書き換えたり、一文のリズムがよくなるように使用する単語を練り直したり… がんばりました。

    33の子音全部を使い切ったときは、すでにかなりの達成感が!

    日本人の管理栄養士さんにも内容をチェックしてもらい、読み札だけでは説明しきれない補足説明を、別途小冊子にまとめることにしました。

     

    そして、現在、この読み札に従って、絵札を鋭意作成中。と言いましても、もちろん、私が作っているのではなく、昨年度、NOM POPOKを訪問してくれた芸術大学の学生さん(こちらの記事に登場される方々です)が、担当してくれています。少しずつ出来上がってくる絵札にワクワクしています。まだ作成中ですが、すこーしだけご覧下さい。

    (↑複数の絵札の原案をランダムに組み合わせたものです)

    ドラフトしていただいた絵を、POPOKのスタッフみんなで見て、「カンボジアでは、こういう食べ方はしない」とか「読み札の意味を正確に伝えるためには、この野菜の絵の方がいいね」とか、そんなことを話しながら、修正をおねがいしています。

    日本スタイルのお椀に盛った白米の絵を見て、スタッフが「これはアイスクリームだよね」と言ったときは大笑いしました。確かに、カンボジアでは、白米も平皿にこんもり盛るスタイルです。

     

    絵札を一旦完成させた後、試作で子どもたちと遊び、手直しを経て、商品化する予定です。もう一息!なんとも楽しいお仕事です。