• お菓子と栄養教育で栄養改善@カンボジア

    先日栄養授業をしに訪れた小学校では、教室の壁に、色んな教育ポスターが貼ってありました。算数で使う単位を列記したもの、理科の授業で学ぶ体の中のこと、挨拶の仕方などのマナーについてのものなど。

    (教室の後ろや黒板の周辺に、いろんなポスターが貼ってあります)

    (この多足芋虫くんは、12か月の呼び名を教えるポスター)

    手作りのポスターもあり、可愛いなぁと眺めていました。そして、食品分類のポスターを発見!

     

    保健省や援助機関のマークが入っていないので、誰が作ったものかは不明ですが、カンボジアの食材分類に、クメール語で説明が付されています。色々興味深いです。

     

    まず、黄、赤、緑の私たちの馴染みのある色分類になっていませんでした。上から緑、青、赤の背景色が使われていますが、私たちが使っている色分類に当てはめると、上から黄、赤、緑の食品群ですね。

     

    一番上の黄色グループ(ポスターでは緑背景)の、右下に描かれているのはロンガン。果物とされているので、一番下の緑色グループ(ポスターでは赤)に入りそうなものですが、黄色グループに。謎です。ロンガンの花から集めた蜂蜜もあるらしいので、その影響でしょうか。確かに、このグループの左上に、蜂蜜も掲載されています。

    同じグループの左下には、サトウキビ(アスパラみたいなの)やヤシ砂糖(茶色い塊)もあるのが、カンボジアらしいです。

     

    真ん中の赤グループ(ポスターでは青背景)では、缶に入ったミルクが。常温保存可能なロングライフ牛乳が、メインだったころ(今でもたくさん売られています)に作られたポスターなのでしょう。あとは右上に胡椒が!胡椒の主成分は糖質ですが、この頃には、たんぱく源として主要だったのか… カンボジアでは青い胡椒を炒める料理もありますが、そうは言っても、そんなに胡椒ばっかり食べられないと思うのですがね。

     

    色々想像が膨らむポスターです。

     

    ここの学校では、まだほとんど栄養授業をしたことがありません。この先、保健省と教育省が出しているこちらのポスターを使った授業もしたいと考えています。

    カンボジア初の学齢期の子どものための食品ピラミッド