先日、日本からの芸大生のお客さん2名がいらっしゃいました。
1日目はNOM POPOKの活動を見学をしてもらい、2日目は、お二人の研究のお手伝いとして、アートクラスの開催をサポート。対象は、プノンペン市内にある愛センターで勉強する子どもたちです。
芸術を学ぶ学生さんたちが実施するクラスなので、何かの絵を描く指導と思われそうですが、そうではなく、アートをコミュニケーションのツールととらえて、アートの力を知る!という趣旨でした。
具体的には、参加した子どもたちに、甘い、辛い、苦い、酸っぱい、しょっぱいの5つの味を、食べ物を通して感じでもらい、味覚を通して感じたことを、体の動きや絵(食べ物自体の絵ではなく、味覚を形で表現)を通して表現するという取り組みです。
絵は、様々な図形や線を用いて描くことが求められていて、抽象的な絵が期待されているわけですが、どんな結果になるのか、私も興味深く見守っていました。戸惑うかと思いきや、子どもたちは、かなり楽しそうに表現していました。多くの子が、甘いときは、丸っこい絵を、苦いときはギザギザ感のある絵を描いていたように思います。
こうした傾向は、いつも一緒にいる子どもたちだから見られたことではなく、普段遠く離れた土地で、異なる言語を使っている人達でも、同じ味に対して、同じような形で表現するそうです。
アートが、感覚を表現するツールになれば、言葉が通じなくても、コミュニケーションが取れるってわけですね。アートの力。面白いです。Tさん、Mさん、ありがとうございました。
私はアートクラスはできませんが、食べ物を、その名前でなく、味や食感などで表現することに取り組む授業を、作ってみたいなと思いました。
ちなみに、それぞれの味を代表するものとして準備した食材はこちら
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甘い:モンキーバナナ、 辛い:生胡椒、 酸っぱい:ライム、 しょっぱい:岩塩、 苦い:ゴーヤ